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恨みを手放したその先にあるもの

今日は、かっこちゃんのメルマガを紹介します。

ここに登場してくるお母さんの体験。誰かを恨むという行為から幸せな日常へ。

~~~~~~ここからメルマガ~~~

トトロハウスの木が伸びてきたので、アマゾンで高枝切り鋏を注文して、枝を切りま
した。ところどころカイガラムシがついていて、それが広がっているのが気がかりで
す。
手で取れるほどではないので、もっと早く気がついてあげられたらよかったなあと思
います。

バッタもカマキリも、それから、赤い大きなカメムシ・きんかめむしもいました。珍
しいです。カエルもいて、毎日窓に夜にくるヤモリは、小夏ちゃんという名前で呼ば
れています。小夏ちゃんはお友達とおんなじ名前だけどなあと思いながらでも、まだ
夏の初めに出会った小夏ちゃんは呼ぶうちにぴったりくるのでした
虫がいっぱいいて、カエルもヤモリもいるから、いっそうカイガラムシの薬品なんて
まきたくない。ゆっくり手でとっていこうかと思います。

昨日うれしいことがあったのです。前に、メルマガに紹介したお母さんからワンピー
スの本のご注文をいただきました。
その方のお話は「ありがとうの花」(三五館)にも書かせていただいています。下は
メルマガの文章です
<引用ここから>・・・・・・・
毎日メールをくださる方に、どうしても、私の思いをお話ししたいと思っていたので
す。これまでも、何度もそう思いながら言いだすことができなかったけれど、旅が終
わったらお話ししてみよう。自分の思いを伝えてみようと思っていました。

その方には、お嬢さんがいらっしゃって、過失による事故で、今はベッドに寝たきり
になっておられるのだそうです。どうしても、事故を起こされた方を許すことができ
なくて、もし、事故に遭っていなかったら、今、お嬢さんは、就職もし、結婚もして
いただろうと思うと、相手が幸せになるのが我慢できないとメールに書いておられま
した。そして、保険金以外に、毎月必ず同じ日に、同じ時間に、病院に来て、謝るこ
とというのを、条件の一つにされたのだそうです。旅から帰ってパソコンをあけると、
その中に、その方からのメールがありました。

「・・・どんなことがあっても、必ずその日のその時間に病院に来るというのが条件
だったのに、今月はどうしても来れないので日を変えて欲しいと加害者から電話があ
りました。そのようなことは許されることじゃないということが、加害者にはわから
ないのです。どんなに大切な予定であろうと、将来に関わることであろうと、加害者
にはそのような未来があって、被害者はただベッドの上で寝ているだけ。せめて月に
一回のその日くらい、どんなことがあっても、償うということができないのかと腹立
たしく、申し出は断りました。私たちには一生幸せなんて来ないのに・・・幸せにな
る方法があったら、教えてほしい。私はいつもそう思っています。・・・」いただい
たのは、旅の間に決めたことを、お話ししたらいいよと誰かがそう言っているような
そんなメールでした。

「私は幸せになる方法、わかります。知っています。相手の方に“もうあなたは充分
つぐなってくださったから、もう私たちのことは忘れて幸せになってくださいね。あ
なたの幸せを祈っていますね”とお話しされること、そのことのように思えてならな
いんです。私はそのことで、きっときっとお二人が幸せになられると信じます。お嬢
さんとお二人、どんなにおつらい日々を送っておられるだろうということ、私、充分
わかっているつもりです。けれど、私は恨んでいる間は、つらくて、幸せには決して
なれないんだって、知っています。知っているつもりなんです。メールをいただいて
いるうちに、どんどん大切になったから、私、旅の間中、帰ったらそのことをお話し
しよう。勇気を出してそうしようと思っていました」書いてからもまだ、迷って、で
も、エイっと送信ボタンを押しました。今日一日、「どんなふうに思われただろうか?
怒っておられるだろうか?」と何度も考えました。けれど、すごくうれしいメールを
いただいたのです。私うれしくてうれしくて泣きました。

・・・・・・・かっこちゃんからのメール。いったいかっこちゃんは何のつもりなん
だろう。何を言ってるのだろう。話にならないと正直思いました。それなのに、私自
身、メールを閉じて、娘とテレビを見て、テレビを消して、ふと、相手に電話をかけ
てみようとそんな気持ちになりました。そして、電話をかけたあと、私自身もわけが
わからなくなって、口走っていたのです。「もういらっしゃらなくてもいいですよ。
充分償ってくださったのですから、幸せになってくださいね。私もあなたの幸せを
祈っています」と言いました。おまけに私は“あなたのご両親も本当に良い方ですか
ら、あなたの幸せを祈っているでしょう。長い間ご両親にもあなたにもつらい思いを
させてしまってごめんなさいね」と言いました。いったい私のどこにそんな優しい言
葉があったのか、自分でも驚いています。電話の向こうから嗚咽が聞こえました。私
も言葉が続かなくなって、受話器を置きました。置いたとたんでした。不思議なこと
に、かっこちゃん、受話器を置いたとたん何が起きたと思いますか?

今まで感じたことのないような幸せな気持ちにつつまれて、胸がいっぱになって、娘
を抱きしめて泣きました。「よかったんだね、これでよかったよね」と言うと、娘が
「ママ、よかったね。ママ、よかったんだよ」と言いました。娘は「もういいよ」と
これまでも何度も言っていました。でも、私は許せなかった。娘は、また「ママ、よ
かった、本当に」と言いました。かっこちゃんは、こうなることがわかっていたので
すか?見えていたのですか?テレビを見終わったあの一瞬に何が起きたのか、何か導
かれるようにかけてしまった電話ですが、もし、体の不自由な宮ぷーのところに毎日
欠かさずに出かけているかっこちゃんでなかったら、私はこんなこと絶対にしなかっ
たはずです。これから、今日のことを後悔することがあるでしょうか?まだ実はわか
りませんが、私が口から出た「今までごめんなさいね」の言葉はかっこちゃんの言葉
でなくて、私の心から出た言葉であるならば、私の中にも実はそんな心が残っていた
のでしょうね。・・・・・・・・

私も一緒に泣きました。そうですよね。恨んでいては決して幸せになれない。自分が
つらいときに、相手も辛ければいいなんてことあるはずがないですもの。私はお二人
が本当にすごいなあと思います。「ごめんなさいね」とおっしゃられたこと、私、本
当に尊敬します。今日はそんなうれしいことがありました。
<引用ここまで>・・・・・・
そのお母さんがワンピースの本のご注文をくださいました。今はお嬢さんの語る絵本
の文章をパソコンに起こしたりして、楽しく暮らしているのよと電話でおっしゃって
いました。そして、ワンピースをわたしはお友達と作ろうと思って。あの頃は恨む気
持ちばかりで、他に気持ちをもっていけなかったのに、不思議なかっこちゃんのいう
通り、あれから、幸せになっちゃったのよ。私たち。
そんなふうにおっしゃって、わたしはすごいなあとお母さんとお嬢さんのことを思っ
たりうれしくてまた泣けたりしました。わたしも起きたことよりこれから進むことを
考えて、元気に歩いていきたいです。

山元加津子ホームページ
https://kakkochannopage.wixsite.com/mysite

かつこ

by siawase0604 | 2017-07-26 12:01