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弱さが愛を育て繋がっていく

先日かっこちゃんの講演会に行き、その想いもたくさんありすぎて、

どの部分をアップしたものか考え中。

そんななか

かっこちゃん発信のメルマガに心奪われて今日はその内容をそのままアップしてみました。

誰の心にも優しさは、存在します。

優しさを目覚めさせてくれる存在は、想いもよらない形で訪れるかもしれません。

誰もが持っている愛の種が育つと自分の花が咲くだけでなく周りの種にまで影響を与えだす。

自分のことを弱い存在でみんなに迷惑をかけてばかりと悩んでいるとしたら…このメルマガが力になってくれれば嬉しいです。

ここからメルマガ内容です。 



第2359号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと
                   2016年1月20日現在 参加者人数6320人

このメルマガを初めて読まれる方へ
メルマガの生い立ちをこちらのページに書いていますので、ご参照ください。
http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html


かずくんのママさんからいただいたメールです。
(メールここから)・・・・
和之が中学生になる時、私達夫婦は「義務教育の9年間は、地域の学校にかよう。」
という信念を持っていたので…地域の中学校の育成学級(障がい児学級)にかよう事
を希望しました。 教育委員会の見解としては…和之のような重度の自閉症児は思春
期になる中学校では…健常児との関わりがより難しくなるので…養護学校をすすめら
れました。
私達は、養護学校を否定しているのではありません。…和之が地域の子供として子供
達から認められたかったのです。
学校という子供社会の中で育って欲しかったのです…もちろん難しい思春期の時期だ
という事は充分承知していました。

ただ…何もしないで駄目だと決めるのは間違っていると思ったのです。 やってみて
駄目だったら…その時にどうするか考えればいいと思いました。
また子供達に説明できない対応はしてはいけないのです。
重度の障がい児を排除して(受け入れないで…)人権教育はできないはずです。

親の覚悟のみでの…和之の中学校進学でした。心うちは…薄氷を割らずに歩く心境で
した。(ある意味、和之は学校側にとって招かれざる客でした。)

和之が中学校に入学して…普通学級との交流授業の時に、誰に言われる事もなく本当
に自然にそばに寄り添ってくれた男の子がいました。
あまりにも、当たり前のような彼の対応に和之も嬉しそうな顔をしていました。
さらに…彼の友達らしき男の子が数人きてくれました。
彼等は、学校の中では…やんちゃ坊主で先生からはちょっと目を付けられている存在
でした。
でも…話せない和之と…自然に関わっているのです。楽しそうに…
その姿は、とても微笑ましく嬉しかったのですが…何故?やんちゃ坊主の彼等が…と
も思いました。
後に、和之の担任になってくれた先生が「あいつらは、誰よりも…ハジかれる者の気
持ちがわかるから…和之に仲間意識を感じるんだよ。」と教えてくれました。 彼等
と和之との微笑ましい関係は、卒業まで変わる事なく続きました。

中学2年の体育祭の練習の時でした。
1年の時の競技は和之にも参加しやすいものだったので問題無かったのですが…2年
になると…当然ですが、競技もレベルアップします。
たしか「牛若丸」と名ずけらていました。競技内容は、男子、女子別れての競技で …
みんなで一列になって馬飛びの馬になり、身軽で運動神経のいい子が牛若丸のように
馬のうえをゴールまで走り抜けるのです。下の馬がしっかり支えないと牛若丸は落下
します。怪我をする危険もあり、スピードが勝負です。
さすがに、この競技内容を知った時に「この競技に和之を参加させるのは無理だと思
いました。」
体育祭はクラスいちがんになって勝負します。特に男の子は勝ち負けにこだわるので
す。
和之が参加した為に負けたり、牛若丸の子が怪我をするのは避けるべきだと思いまし
た。 応援の係りになればいいと…思ったのです。

でも…先生や同級生の対応は、私の思いとは違ったのです。
和之を参加させない…という発想は無かったのです。どうしたら和之が参加できるか
を考えてくれていたのです。
先生が「お母さん、和之に頑張ってもらおうと思うので、少し怪我するかも知れない
けど、いいですか?」と聞いてくれたので…「先生を信頼していますから和之をお任
せします。とりあえず死ななかったら、いいです。」と答えました。嬉しかったので
す。和之が参加できる事が…

体育祭に向けての練習が始まりました。
和之の順番の検討や、和之の両脇は体格のがっちりした子がサポートする…などの配
慮をしてくれました。 それでも和之にはハードルの高い練習でした。
和之が練習を嫌がった時でした。彼等の1人が「カズ、お前だけがしんどいんじゃな
いぞ!みんな頑張ってるんだから、カズも頑張れ!」と声をかけてくれました。
もちろんこの頃の和之はお話しできませんでしたが…お友達に言われた事は理解でき
たようで…和之なりに頑張りました。上手くできるとみんな喜んでくれるし…この言
葉があったおかげで、ちょっと不満を持っていた子たちの気持ちも収まったのです。
子供同士が持つ連帯感は凄いなぁ~と感じました。

体育祭の日です。
朝からドキドキでした。保護者の方もたくさんいらしているし…和之がパニックにな
らないで、ちゃんと練習の成果をだせるか…足を引っ張って和之のクラスがビリにな
らないか…ハラハラでした。
2年の男子「牛若丸」の競技準備で、4クラスが整列した時でした。 最初に和之の
そばに寄り添ってくれた彼がクラスリーダーになり和之のクラスだけ円陣を組んだの
です。
それを見ただけで泣きそうになりました。円陣を組んで「頑張る」声を掛け合って競
技がはじまりました。競技は一瞬でした。和之のクラスがダントツの1位でした。和
之も練習の時より上手にできました。 クラスのみんなと喜んでいる和之の姿があり
ました。

子供達から大切な事を教えてもいました。 和之が入学した時は、否定的だった先生
方や和之に馴染めないお友達もいましたが…理解してくれる先生があらわれ…一緒に
楽しめる友達が何人かいて…学校行事をクラスのみんなと頑張る事によってたくさん
お友達と仲良くなれてそれを見た先生方や保護者の方が理解、応援してくれる。
和之が卒業する頃には、学年のみんなと仲良くなってました。 仲良かった彼等は、
和之のことを「カズは、俺たちと同じニオイがするツレやなぁ~」と言ってました。
和之はしゃべれないだけで他は、違っていない…と思っていたようで…「カズが話せ
るようになったら、いいなぁ…」と言ってくれていたのです。

卒業まで、いろいろな行事がありましたが、どんな内容でも和之が参加できるように
考えてくれました。先生が指示するのでなく、同級生が和之はこうすれば…できると
アイデアを出し合って考えてくれたのです。
子供の感性の柔軟さを学びました。
子供には残酷な所もあります…見たまま思ったままを、すぐ言葉にしてしまう所もあ
りますが…反面これは間違っていた…と思ったら何のためらいもなく良い方向へ直ぐ
に切り替えられるのです。
大人が学ぶべき所ですね。

同級生が考えてくれるアイデアは時として、大人が考えつかない斬新なものだったの
で…和之にはちょっと無謀な挑戦だった事もありますが…決して和之が出来ないもの
ではありませんでした。よく和之を理解していたんですね。和之も先生のいう事より
も、彼等の言う事を理解していたなぁ…と思うのです。(特に、女の子の言う事は…
笑)

和之を特別扱いしない事が、とても大切な事だったと思います。
障がいのある人を特別扱いする事は、排除するのと同じく「差別」になります…と聞
いた事があります。 普通に同じように関わってくれる事が一番いいんだな…という
事は、和之やお友達から教えてもらいました。必要なのは…暖かい理解とサポートだ
けなのですね。

私は、子供と一緒に成長させてもらっています。(育ててもらっているかな…)
いつもが、順風満帆なわけではありません。 どうにもならない現状維持が精一杯の
時もありますが…無謀な挑戦ができそうな時は、はじめから諦めずにチャレンジし続
けたいと思います。

かっこちゃんの映画チャレンジ…素敵です。応援させてくださいね。
(メールここまで)・・・・
素敵なメールありがとうございます。私も涙がこぼれました。かずくんにとっても、
誰にとっても、本当に大切な時間だったんだなあと思いました。

たくさんの方に映画のご寄付をいただいてありがとうございます。
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電子書籍として出版した本が増えて来ました。順繰りに紹介させて下さい。
宇宙の足跡 [kindle版]700円
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かつこ

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by siawase0604 | 2016-01-20 16:02